
ハムスターは水を飲まないとどうなる?
ハムスターは冬になると水を飲まない?
ハムスターが水を飲まない時は野菜を多めに与える?
こんなハムスターが水を飲まない時の疑問についてご紹介いたします。
ハムスターは水を飲まないとどうなる?
ハムスターはとても小さな体で、代謝が驚くほど速い生き物です。
その分、水分が不足すると体に現れる変化も早く、深刻になります。
まずは脱水の初期症状から見てみましょう。
脱水が始まると最初に現れるサイン
皮膚の弾力が失われます。
背中や首の皮膚を軽くつまんで離すと、すぐに元に戻るのが健康な状態です。
でも水分が足りなくなると、つままれた皮膚がそのままの形でしばらく残ります。
これを皮膚テントテストといって、脱水の程度を測る簡単な方法です。
目も落ちくぼんできます。
目の周りの脂肪が減って、眼球が奥に引っ込んで見えるようになります。
毛並みも急にパサついて、光沢がなくなります。
元気がなくなり、動きが鈍くなります。
いつもはケージ内を走り回っている子が、隅でじっとしている時間が長くなります。
関連記事
-
-
ハムスターの毛並みをよくする方法とは?バサバサの毛もツヤツヤにできる?
2025/12/21 ハムスターの毛, ハムスターの毛がバサバサ, ハムスターの毛並みをよくする
ハムスターの毛並みをよくする方法とは? ハムスターの毛並みを良好に保つには、適切なケアと環境整備が欠かせません。 毛並みはハムスターの健康状態を反映するバロメーターでもあるため、丁寧な観察と対応が大切 …
-
-
ハムスターの毛がボサボサでも元気なら大丈夫?毛並みが悪い原因と対処法とは?
2025/12/21 ハムスターの毛, ハムスターの毛がバサバサ, ハムスターの毛並みをよくする
ハムスターの毛並みが悪くなる原因は病気? ハムスターの毛がボサボサでも元気なら問題ない? ハムスターには毛がボサボサになりやすい箇所がある? ハムスターの毛並みが悪くなった時の対処法とは? こんなハム …
脱水が進行すると内臓に大きな負担がかかる
特に腎臓は水分不足に弱いです。
尿が濃くなると、尿の中に溶けていたカルシウムやマグネシウムが結晶化しやすくなります。
これが尿路結石や膀胱結石の原因になります。
ゴールデンハムスターは特にこのトラブルが多い品種として知られています。
結石ができると尿が出にくくなり、痛みで食欲が落ち、さらに状態が悪化します。
肝臓にも影響が出ます。
水分が少ないと血液がドロドロになり、肝臓に運ばれる酸素や栄養が減ります。
すると解毒機能が低下し、体の中に老廃物がたまりやすくなります。
重度の脱水になると命に関わる
体内の水分が極端に減ると心臓が血液を送りにくくなります。
血圧が下がり、酸素が全身に行き渡らなくなります。
体温も調整できなくなり、低体温になります。
意識レベルが落ち、反応が鈍くなります。
横になって動かなくなります。
この段階まで進むと、たとえ水を与えても吸収が追いつかず、回復が難しくなります。
腎不全や心不全を起こして、数時間から一日以内に亡くなってしまうことも珍しくありません。
小さな体だからこそ、水分は本当にわずかな量で命を支えているのです。
一日で体重の10%以上の水分を失うと、ほとんどのハムスターは助からなくなります。
人間の赤ちゃんと同じくらい、脱水に対する耐性が低い生き物だと考えてください。
だからこそ、毎日新鮮な水が飲める環境を整えることが、何よりも大切なのです。
ハムスターは冬になると水を飲まない?
冬になると給水ボトルの水がほとんど減らなくなり、心配になる飼い主さんがとても多いです。
でもこれは自然な現象で、ハムスターが水を必要としなくなるわけではありません。
気温が下がると飲水量が減る理由
ハムスターは体温を保つために代謝を調整します。
気温が低くなると活動量が自然に落ち、消費するエネルギーが減ります。
その結果、汗をかくこともなく、呼吸で失う水分も少なくなります。
夏場は一晩で10ml以上飲む子が、冬は2~4ml程度に減ることも普通です。
特に室温が18度を下回ると、その傾向がはっきりしてきます。
床材にもぐって寝ている時間が長くなり、起きている時間自体が短くなるので、給水ボトルに顔を向ける機会も減ります。
飲まなくなったと勘違いしてしまう落とし穴
給水ボトルは水面が少ししか下がらないと、減ったかどうかわかりにくい構造です。
冬は減りが遅いので、数日見て「全く飲んでいない」と思い込んでしまうことがあります。
でも実際には夜中に少しずつ舐めていて、必要な量はちゃんと摂っています。
ボトルの先端を軽く押してみると、水がポタポタと落ちるはずです。
それが落ちるということは、ちゃんと使えている証拠です。
逆に全く落ちない場合は、ボトルが凍っていたり、ノズルが詰まっていたりする可能性があります。
冬でも水は絶対に取り上げてはいけない
中には「冬は飲まないから」と水を片付けてしまう人もいます。
でもそれはとても危険です。
暖房で部屋が乾燥していると、見た目以上に体から水分が奪われています。
床材の木屑やトイレ砂からも水分が奪われ、気づかないうちに慢性的な水分不足になります。
春先に急に具合が悪くなる子の多くは、実は冬の間の隠れた水分不足が原因だったという例が少なくありません。
たとえ飲む量が少なくても、いつでも飲める状態にしておくことが大切です。
冬の水管理で気をつけたいポイント
ボトルが寒さで凍らないように注意します。
特に夜間にケージを窓際へ置いていると、朝には水が氷になっていることがあります。
水は毎日取り替えます。
冬は減りが遅いので古い水が残りがちですが、雑菌は低温でも増えます。
ボトルの位置も見直します。
冬は巣箱にこもりがちなので、巣のすぐ近くにボトルを置くと飲みやすくなります。
少しぬるま湯にすると飲む量が増える子もいます。
冷たすぎる水は敬遠されることがあるので、15~20度くらいの水が飲みやすいです。
冬でもハムスターはちゃんと水を必要としています。
飲む量が減るのは自然なことですが、飲めない環境にしてしまうと体に負担がかかります。
季節が変わっても、新鮮な水がいつでも飲めるようにしてあげてください。
ハムスターが水を飲まない時は野菜を多めに与える?
水を飲まなくなったときに、すぐに野菜を増やして補おうとする飼い主さんがとても多いです。
確かに野菜には水分がたっぷり含まれているので、一時的に役立つように思えます。
でも野菜だけで水分をまかなうのは、実はとても難しいのです。
野菜から取れる水分量は意外と少ない
たとえばキュウリは100gあたり約95gが水分です。
でもハムスターが一度に食べられる量はせいぜい5~10g程度です。
すると実際に得られる水分は5g前後になります。
体重50gのハムスターが一日で必要な水分は5~10mlですから、キュウリだけで補うには到底足りません。
レタスやキャベツ、小松菜なども同じです。
水分含有量は高いですが、実際に食べられる量が限られているので、飲水の完全な代わりにはならないのです。
野菜を増やすと起こる別の問題
野菜を急にたくさん与えると、お腹がゆるくなります。
特に水分が多い野菜は繊維が少なく、腸の動きを過剰に刺激します。
下痢になると、便と一緒に水分がどんどん失われて、かえって脱水が悪化します。
糖分が多い野菜(ニンジンやカボチャなど)は、腸内環境を乱して軟便の原因にもなります。
また野菜にはカリウムや硝酸塩が含まれています。
腎臓が弱っている子に多く与えると、逆に負担をかけてしまいます。
関連記事
-
-
ハムスターの下痢は自然治癒する?下痢の治し方と治ったかどうか確認する方法とは?
2025/12/21 ハムスターの下痢, ハムスターの下痢の治し方, ハムスターの体調不良
ハムスターの下痢は自然治癒する? ハムスターの下痢の応急処置と治し方とは? ハムスターの下痢が治ったかどうか確認する方法とは? ハムスターの下痢は動物病院で治療するべき? ハムスターが下痢をしないよう …
野菜はあくまで補助的な役割
水分補給が目的なら、野菜は「少しだけプラスする」程度に留めます。
普段の2~3倍も与えるのではなく、いつもの量の1.5倍くらいが目安です。
それ以上はリスクの方が大きくなります。
水分が多い野菜を選ぶなら、チンゲンサイやセロリ、小松菜の葉先などが比較的安全です。
ただし毎日同じ野菜ばかりは避けて、数種類をローテーションします。
本当に大切なのは飲水を再開させること
野菜でごまかしている間に、飲まない原因を見逃してしまうことが一番怖いです。
給水ボトルのノズルが詰まっている、歯が伸びすぎて飲みにくい、ストレスで飲む気になれない、病気で喉が渇かないなど、原因はさまざまです。
野菜を増やすのは、その原因を解決しながらの一時的な補助にすぎません。
ボトルを新しいものに交換したり、別の場所に置いたり、水に少しだけリンゴジュースを垂らして香りをつけたりして、まず水を飲む習慣を取り戻すことが先決です。
野菜は便利な道具ではありますが、水の代わりにはなりません。
飲まない理由を探りながら、上手に補助として使うことが大切です。
関連記事
-
-
ハムスターが水を飲まない理由とは?飲む頻度はどのくらい?何日飲まなくても大丈夫?
2025/12/21 ハムスターが水を飲まない, ハムスターの水分補給, ハムスターの脱水症状
ハムスターが水を飲まない理由とは? ハムスターは何日くらい水を飲まなくても大丈夫? ハムスターが水を飲む頻度はどのくらいが普通? ハムスターの脱水症状とは? ハムスターが水を飲まない時の飲ませ方とは? …