
ハムスターが歩きながらうんちをするのは異常?
ハムスターは決まった場所でうんちをさせることができる?
ハムスターの部屋んぽでのうんち対策はできる?
こんなハムスターのうんちの処理に関する疑問についてご紹介いたします。
ハムスターが歩きながらうんちをするのは異常?
ハムスターが歩きながらポロポロとうんちを落とす姿を見て、初めて飼う人はびっくりします。
「病気なのかな」「お腹がゆるいのかなにか」と心配になるのも無理はありません。
でも安心してください。
これはほとんどのハムスターにとってごく普通の行動です。
なぜ歩きながらするのか
ハムスターは野生では草原や砂漠に暮らす小さな生き物です。
体長は10センチ前後しかなく、天敵は空を飛ぶ猛禽類からキツネ、ヘビまで数え切れません。
巣の中でじっとしていると、すぐに居場所がバレてしまいます。
そこで彼らが進化の過程で身につけたのが、移動しながら少しずつ排泄する習性です。
一か所にまとめてうんちをすると、そこに巣があるとすぐにわかってしまいます。
それを避けるために、歩くたびに少しずつ落とすことで匂いの痕跡を分散させているのです。
この行動は「マーキング」とは少し違います。
縄張りを主張というよりは、純粋に「自分の居場所を悟られないための防衛本能」だと考えてください。
種類による違い
実はハムスターの種類によっても歩きうんちの頻度は変わります。
ゴールデンハムスターは比較的まとめてする子が多いですが、ロボロフスキーハムスターはまさに歩くたびにポロポロ落とすことで有名です。
ジャンガリアンハムスターは中間で、個体差がかなり大きい印象です。
キャンベルハムスターもロボロフスキーに近い傾向があります。
異常のサインとは?
歩きながらうんちをすること自体は問題ありませんが、以下の変化には注意が必要です。
- うんちの形が急に柔らかくなった
- 血や粘液が混じっている
- お尻周りがいつも濡れている
- 急に歩きうんちが極端に増えた
- 食欲が落ちて元気がない
これらの症状が重なると消化器系の病気や寄生虫、ストレスが原因の可能性があります。
特に若い子や高齢の子は急に体調を崩すこともあるので、迷ったらすぐに獣医師に相談してください。
便の状態で見る健康チェック
実は歩きうんちが多い子でも、便の形がしっかりしていればまず心配いりません。
健康なハムスターのうんちは、小さくて黒っぽく、表面が少し湿っていますがべちゃっとしていません。
指でつまむとコロンと転がるくらいの硬さが理想です。
逆に、柔らかくて床材にくっつくような便が続くときは、何か体の不調を疑ったほうがいいでしょう。
歩きながらうんちをするのは、ハムスターにとっては「普通のこと」であり、むしろ彼らの賢い生存戦略の名残なのです。
それを異常だと感じて無理に直そうとするより、愛らしい習性の一つだと受け止めてあげると毎日がもっと楽しくなります。
ハムスターは決まった場所でうんちをさせることができる?
「ハムスターにトイレを覚えさせたい」と思う気持ちは、飼い主なら誰でも一度は抱くものです。
猫のように完璧に決まった場所でしてくれる子はほとんどいませんが、ある程度まとまった場所に誘導することは十分可能です。
ハムスターはそもそもきれい好きなのか
実はハムスターはかなり几帳面な性格を持っています。
寝床のすぐ近くでは排泄したがらない子は少なく、たいてい巣箱から離れた隅っこやケージの端を選びます。
これは本能的に「寝るところを汚したくない」という意識が働いているからです。
つまり、トイレを覚えさせる土台はすでに備わっていると言えます。
自然にできているトイレコーナーを見つける
まず最初にやるべきことは、ケージの中をよく観察することです。
数日間掃除を控えめにすると、どこにうんちが一番多くたまっているかがはっきりわかります。
多くの場合、回し車の近くか、ケージの対角線上の隅に集中しています。
そこがハムスター自身が選んだ「自然のトイレコーナー」です。
トイレ容器を置くベストなタイミング
うんちが集まっている場所がわかったら、そこにトイレ容器を設置します。
容器は浅めのプラスチックケースや陶器の小皿でも構いません。
大切なのは、ケージの床材とは違う砂を入れることです。
ハムスター用のトイレ砂や、熱処理した細かい砂が適しています。
設置した容器の中に、ケージ内に落ちていたうんちを10粒ほど移してあげてください。
自分の匂いがすると「ここが正しい場所だ」とすぐに認識してくれます。
覚えるまでの期間と成功率
早い子だと翌日から容器の中でしてくれるようになります。
遅い子でも1~2週間で8割以上はそこで済ませるようになります。
ただし、ロボロフスキーハムスターや若い個体は覚えが遅い傾向があります。
それでも全く効果がないということはほとんどありません。
やってはいけないこと
トイレを覚えさせようとして、うんちをしたら叱ったり、無理やり容器に連れて行くのは逆効果です。
ハムスターは強いストレスを感じると、かえって別の場所でするようになります。
あくまで「ここが気持ちいい場所だよ」と自然に気づかせるのがコツです。
トイレ砂の選び方と交換頻度
砂は消臭効果のあるものよりも食べてしまっても安全なものを選びましょう。
週に1~2回、容器ごと砂を全部交換すると清潔が保てます。
うんちだけ取り除いて砂を足し続ける方法もありますが、匂いがこもりやすいので注意してください。
完全に100%トイレでしてくれる子は稀ですが、8~9割まとめてくれれば掃除は格段に楽になります。
少しずつ根気よく続けてあげると、ある日突然「ちゃんと覚えてくれた」と実感できる瞬間が訪れます。
ハムスターの部屋んぽでのうんち対策はできる?
部屋んぽをさせたいけれど、床にうんちが落ちるのが嫌でためらっている飼い主さんはとても多いです。
完全にゼロにはできませんが、かなり減らすことはできますし、掃除の手間を最小限に抑える方法もあります。
部屋んぽ前に排泄欲求を満たしておく
一番効果が高いのは、出発前にケージでしっかりうんちをさせておくことです。
活動が始まる夕方から夜にかけて、ハムスターはまず巣から出てトイレに行くことが多いです。
そのタイミングを見計らって、ケージから出すのを15~20分遅らせてあげると、お腹がすっきりした状態で部屋んぽを始められます。
回し車を回し始めたら、もう排泄はほぼ済んでいるサインだと思ってください。
部屋んぽスペースに臨時トイレを置く
ケージと同じ匂いのトイレを部屋んぽエリアにも用意すると、驚くほど効果があります。
小さな容器にいつものトイレ砂を入れ、ケージからうんちを数粒移して置いておくだけです。
ハムスターは匂いで場所を判断するので、隅っこに置いておけば半分以上の子がそこを使ってくれます。
容器は100円ショップの浅いタッパーで十分です。
部屋んぽエリアを工夫する
広すぎる部屋よりも、ある程度区切られたスペースのほうがうんちは減ります。
サークルやプレイマットで囲った1畳ほどの場所にすると、走り回る範囲が限られるので、うんちの散乱も抑えられます。
床に直接出すより、ペット用の防水マットやジョイントマットを敷いておくと後片付けが格段に楽です。
時間帯と長さを調整する
部屋んぽを始めて30分くらいは比較的うんちが少ない時間帯です。
1時間以上になると急にポロポロ落ち始める子が多いので、最初は短めに切り上げて様子を見ると良いでしょう。
夜遅くよりも活動が始まったばかりの早い時間帯のほうが排泄量は少なめです。
それでも落ちてしまったときの掃除を楽にする工夫
どうしても出てしまううんちは、すぐに拾えるように小さなちりとりとほうきを近くに置いておくとストレスが減ります。
粘着クリーナーを一本常備しておけば、床にこびりつく前にサッと取れます。
最近はペット用の小型コードレス掃除機も人気ですが、音が気になる子は静かな手動のほうが無難です。
部屋んぽ中のうんちは、ハムスターが「ここも自分のテリトリー」と安心している証拠でもあります。
完璧に防ごうとするとお互いに疲れてしまうので、できる範囲で工夫しながら、のびのび遊ばせてあげてください。