ハムスターの体調管理

ハムスターのお腹がパンパンになる腹水とは?なぜ起こる?対処方法は?

2025年12月7日

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ハムスターのお腹がパンパンになる腹水とは?なぜ起こる?対処方法は?

ハムスターのお腹がパンパンになる腹水とは?

腹水はなぜ起こる?対処方法は?

ハムスターが腹水になると寿命が短くなる?

こんなハムスターのお腹がパンパンになる腹水についてご紹介いたします。

ハムスターのお腹がパンパンになる腹水とは?

ハムスターのお腹が急に大きく膨らんで見えるとき、まず疑われるのが腹水という状態です。

腹水とは、お腹の中の空間である腹腔に本来そこにあるべきではない余分な液体が大量に溜まってしまうことを言います。

普段のハムスターのお腹は、触るとふんわりと柔らかく、指で軽く押せばすぐにへこむ程度の張りしかありません。

ところが腹水が溜まるとお腹の皮膚がぴんと張って硬くなり、指で押してもほとんどへこまないほどになります。

横から見るとお腹が床に着きそうなほど垂れ下がり、仰向けにすると丸いドーム状に盛り上がるのが特徴です。

腹水の正体はどんな液体か

溜まる液体の種類は原因によって異なります。

透明で少し黄色みがかった液体が最も多く、これは血漿成分が血管から染み出したものです。

血液が混じって赤っぽくなることもありますし、リンパ液が主成分の場合は乳白色に見えることもあります。

子宮や卵巣の病気が原因の場合は膿が混じるため、緑がかったり茶色っぽくなったりすることもあります。

いずれにしても、正常なハムスターのお腹にはこうした液体はほとんど存在しません。

わずかに存在する腹腔液は数滴程度で、臓器がスムーズに動くための潤滑油のような役割を果たしているだけです。

お腹が膨らむ様子を観察するポイント

腹水が少しずつ溜まる場合と一晩で急にパンパンになる場合があります。

ゆっくり溜まる場合は、最初は「お腹が少しふっくらしてきたかな」程度にしか気づかないことが多いです。

しかしある時点から急に増え始め、数日で明らかに異常な膨らみになります。

急に溜まる場合は、夜寝る前は普通だったのに朝起きたら急にお腹が大きくなっていることも珍しくありません。

特に仰向けにしたときにお腹が重力で左右に広がらず、丸く盛り上がったまま形を保つようになるとかなりの量の液体が溜まっていると考えられます。

触った感触の変化

健康なハムスターのお腹を触ると柔らかい脂肪や腸の動きが感じられます。

腹水があると、指先に水の入った袋を触っているようなぷよぷよとした波打つ感触があります。

これは液体が指の圧力で移動するからです。

お腹の表面を軽く押して離すとゆっくりと元の形に戻るのも特徴です。

さらに進行するとお腹全体が硬く張りつめた状態になり、水が入った風船のように弾力が強くなります。

この段階ではすでにかなりの量の液体が溜まっており、内臓が圧迫されている状態です。

見た目以外のサイン

腹水が溜まると見た目以外にもさまざまな変化が現れます。

毛並みが急にボサボサになり、光沢が失われます。

動きが明らかに遅くなり、ケージの隅で丸くなる時間が増えます。

呼吸が少し速くなったり、肩で息をするような様子が見られたりすることもあります。

これは溜まった液体が横隔膜を押し上げて、肺が十分に広がれなくなっているからです。

食欲が落ち、体重が減っていくのもよく見られる変化です。

お腹が重いため歩くのもつらそうで、後ろ足で立ち上がる動作がほとんどできなくなります。

腹水は症状であって病気そのものではない

重要なことは、腹水はそれ自体が病気ではなく、何か別の深刻な病気の結果として現れる症状だということです。

お腹が膨らんでいるだけで「腹水ですね」と診断が終わるわけではなく、なぜ液体が溜まっているのか、その根本的な原因を探る必要があります。

ハムスターの小さな体にこれだけの液体が溜まるということは、体のどこかで重大なバランスが崩れている証拠なのです。

腹水はなぜ起こる?対処方法は?

ハムスターで腹水が起こる仕組みは、人間や犬猫と基本的に同じです。

体内の水分は本来、血管やリンパ管の中を流れています。

何らかの理由でその流れが滞ったり、血管から水分が漏れ出したりすると行き場を失った液体が腹腔に溜まってしまうのです。

血液から水分が漏れる場合

一番多いのは、血液中のタンパク質が減ってしまうパターンです。

肝臓が悪くなると、血液を血管内に留めておく働きのあるアルブミンというタンパク質が十分に作られなくなります。

すると浸透圧が下がり、水分が血管の壁を通して外に染み出しやすくなります。

同時に肝臓の静脈圧が高まると、さらに水分が押し出される形になるのです。

心臓が弱ると起こること

心臓のポンプ機能が落ちると、全身の血液がスムーズに流れなくなります。

特に右心室が弱ると、肝臓へ戻る静脈血が渋滞し、肝臓の静脈圧が上昇します。

その圧力が血管壁を押し広げ、血液中の水分だけが外に漏れ出て腹腔に溜まるのです。

ハムスターの高齢でよく見られる拡張型心筋症は、まさにこのタイプの代表的な病気です。

リンパの流れが詰まる場合

腹腔内の腫瘍やリンパ腫が大きくなると、リンパ管が圧迫されてしまいます。

リンパ液は本来、静脈に戻って血液の一部になるはずですが、流れが悪くなると腹腔に逆流して溜まります。

腫瘍の表面から滲出液が出続ける場合もあり、これが乳白色の腹水になることが多いです。

感染や炎症が原因になることも

子宮蓄膿症や腹膜炎が重症化すると炎症部位から滲出液が大量に出てきます。

膿が混じった緑がかった腹水は、ほとんどがこのタイプです。

まれに腸が破れて内容物が漏れると、それに反応して大量の液体が集まることもあります。

まれだが重要な原因

アミロイドーシスという病気では、タンパク質が異常な形で全身の臓器に沈着します。

腎臓や肝臓の機能が急激に落ちるため、短期間で大量の腹水が溜まることがあります。

特にジャンガリアンハムスターで報告が多い病気です。

腹水の対処方法は?

残念ながら腹水を起こす病気の多くは、進行した段階で見つかることがほとんどです。

完治を目指す治療が可能なケースはごくわずかです。

動物病院で行われること

まず正確な原因を調べるために、レントゲンや超音波検査が行われます。

心臓が大きいか、肝臓に腫瘤があるか、子宮に膿が溜まっているかなどを確認します。

必要に応じて少量の腹水を抜いて顕微鏡で調べ、がん細胞や細菌の有無を調べることもあります。

利尿剤の使用

心不全が原因の場合、フロセミドなどの利尿剤が使われます。

腎臓から水分を尿として出す力を強めて、体の水分量を減らすのです。

効果が出るとお腹の張りが少し和らぎ、呼吸が楽になる子もいます。

ただしハムスターは体が小さいため、投薬量の調整が難しく、脱水になりやすい点に注意が必要です。

腹腔穿刺という選択

お腹が極端に張って呼吸が苦しそうなとき、一時的に針で液体を抜くことがあります。

抜いた直後は劇的にお腹が小さくなり、元気を取り戻すように見えます。

しかし根本的な原因が治っていなければ、数日でまた溜まってしまいます。

何度も穿刺を繰り返すと、針を刺すたびに感染の危険が増えるため、回数には限界があります。

自宅でできること

保温は非常に大切です。

腹水がある子は体温が下がりやすく、低体温になるとさらに心臓や肝臓に負担がかかります。

ケージ全体を28度前後に保ち、巣材をたっぷり入れてあげてください。

消化の良いフードを少しずつ与え、体力の消耗を最小限に抑えます。

ペースト状の回復食や、茹でたささみを細かくしたものをシリンジで与えると食べやすいです。

ストレスを極力減らすためにケージを静かな場所に移し、触る回数も必要最低限にします。

治療を続けるか、見守るかの判断

獣医師とよく相談しながら、どこまで治療を続けるかを決めていくことになります。

利尿剤が効いて、ある程度快適に過ごせている間は治療を続ける価値があります。

しかし呼吸が荒く、ぐったりして動けなくなったときは、無理に治療を続けるよりも静かに見守る選択もあります。

ハムスターの最期はとても早いですから、苦しみを長引かせないことも大切な優しさです。

ハムスターが腹水になると寿命が短くなる?

腹水が目に見えるほど溜まった時点で、残念ながら多くのハムスターはすでに病気の末期段階に入っています。

残された時間は、数日から長くても数ヶ月というのが現実です。

ただしすべての子が同じ経過をたどるわけではなく、原因や個体差によって大きく変わります。

どれくらい生きられるのか

心不全や肝硬変が原因の場合、腹水がはっきり確認されてから平均すると2週間から1ヶ月程度で亡くなる子が多いです。

利尿剤がよく効いて水分がコントロールできると、2〜3ヶ月快適に過ごせることもあります。

しかし薬が効かなくなると急に悪化し、最後は数日で静かになります。

腫瘍が原因の場合

腹腔内の悪性腫瘍が原因だと進行はとても早く、腹水が目立つようになってから1〜3週間で亡くなることがほとんどです。

腫瘍が大きくなりすぎると腸が詰まってしまったり、出血を併発したりして、急に容態が悪化します。

良性の腫瘍や子宮の病気で手術が可能な場合は、腹水が抜けてから半年以上元気に過ごす子もいますが、これはごくまれな幸運なケースです。

アミロイドーシスの場合

特にジャンガリアンハムスターで多いアミロイドーシスでは、腹水が現れると進行が非常に早いです。

お腹が膨らんでから数日で腎不全や心不全を起こし、1週間以内に亡くなる子が少なくありません。

一度症状が出ると止める手立てがほとんどない、非常に厳しい病気です。

回復が期待できるケースはあるのか

ごく一部ですが、回復する可能性があるケースもあります。

若いメスで子宮蓄膿症が原因だった場合、抗生剤とホルモン治療で膿が減少し、腹水も自然に引くことがあります。

腎臓病による一時的な浮腫が原因だった場合も、食事管理と水分調整で長期間安定することもあります。

しかしこうした回復例は全体の数パーセントにすぎません。

ほとんどの場合、腹水は「もう長くない」という体のサインだと受け止める必要があります。

最期はどんな様子になるのか

腹水が進行すると、呼吸がどんどん苦しくなります。

お腹の液体が横隔膜を押し上げ、肺が十分に広がれなくなるからです。

肩で息をしたり、口を開けてハアハアしたりする様子が見られます。

食欲は完全に落ち、動くこともできなくなります。

体温が下がり、手足が冷たくなってきます。

最期は眠るように静かに息を引き取ることが多いですが、中には苦しそうに体をのけぞらせる子もいます。

そのような様子が見られたら、すぐに獣医師に相談して苦しみを和らげる方法を考えることが大切です。

どこまで治療を続けるか

治療を続けるかどうかは、毎日の様子を見ながら決めていくことになります。

まだ自分で水を飲めて、少しでも動ける間は、利尿剤や穿刺で楽にしてあげることができます。

しかし完全に動けなくなり、呼吸が苦しそうで目がうつろになってきたら、無理に治療を続けることはハムスターにとってつらいだけになるかもしれません。

獣医師の中には、自宅で鎮静剤や鎮痛剤を使って最期を穏やかに過ごさせる方法を提案してくれる先生もいます。

ハムスターの寿命は短いものですから、最期の数日を少しでも安らかに過ごさせてあげることが、飼い主さんにできる最後の優しさになります。

家族として見届ける覚悟

腹水が確認されたときから、いつお別れが来てもおかしくないという心構えが必要です。

急に亡くなることもあれば、数週間ゆっくりと弱っていくこともあります。

どちらにしても、最期までそばにいてあげて、温かく見守ってあげてください。

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