
うさぎにハウスはいらない?なくても大丈夫?
うさぎにハウスを用意するメリットは?
うさぎのハウスの代替え案は?
こんなうさぎのハウスの必要性に関する疑問についてご紹介いたします。
うさぎにハウスはいらない?なくても大丈夫?
野生とは違う暮らし方
ペットうさぎは天敵もいなければ、風雨にさらされることもありません。
安全な室内で暮らしている以上、命を守るための巣穴は本来的に必要ない環境にいます。
成兎になると必要度が下がる
子うさぎの頃は警戒心が強く隠れたがりますが、成兎になるとその傾向が薄れる子がとても多いです。
むしろケージの中を広く使いたがるようになり、ハウスがあると逆に動きにくくなってしまうこともあります。
日本で売られている一般的なうさぎ用ケージは、海外の基準に比べるとかなり小さいです。
そこにハウスを入れると活動スペースが極端に減ってしまい、うさぎにとって窮屈になるケースがよくあります。
入らないどころか上に乗る問題
ハウスを置いても中に入らず、屋根の上を高台として使う子が非常に多いです。
屋根でジャンプを繰り返すうちに足を滑らせて骨折や脱臼をする事故も報告されています。
また、人間と一緒にいるのが大好きで、常に視界に入りたがる子は、ハウスを完全に無視します。
隠れるより飼い主の足元やソファの上で寝る方が落ち着くタイプにとって、ハウスはただの障害物です。
「義務感」で置く必要はない
飼育書に「ハウスを用意しましょう」と書いてあるからといって、必ず置かなければいけないわけではありません。
「ないと可哀想」と罪悪感を持つ必要はまったくなく、まずは置かずに様子を見て大丈夫です。
ハウスは「あれば便利なこともあるグッズ」であって、「なければ飼育が成り立たない必需品」ではありません。
多くの飼い主が経験からたどり着いた、現実的な答えです。
必要かどうかは、うさぎの様子を見て決めればそれで十分です。
うさぎにハウスを用意するメリットは?
お迎え直後の大きな安心感
新しい家に来たばかりのうさぎは、知らない音や匂い、人間の気配すべてが恐怖です。
体をすっぽり隠せる暗くて狭い場所があると、心拍数が落ち着き、餌を食べ始めるまでの時間が明らかに短くなります。
特に保護施設から来た子や、ペットショップで長くショーケースにいた子は、この安心できる空間がなければ数日間固まって動かなくなることも珍しくありません。
日常的なストレスから逃げる場所
掃除機の音、来客の足音、宅配便のチャイム、雷や花火など、うさぎにとって突然の大きな音は命の危機に感じるほどの衝撃です。
その瞬間にすぐ逃げ込めるハウスがあると、パニックになってケージ内を暴れ回ることを防げます。
結果として壁に頭をぶつける怪我や、ストレスからくる腸停滞のリスクが減るのです。
寒い季節の体温保持
うさぎは自分で体温調節が苦手で、特に冬場は床に直接寝ていると体が冷えてしまいます。
木製やプラスチックのハウスの中に入ると、自分の体温と吐いた息で内部が暖かくなり、まるで天然のストーブのようになります。
牧草をたっぷり詰めてやるとさらに保温効果が高まり、シングルコートの品種でも震えずに朝までぐっすり眠れるようになります。
メスの妊娠・出産時の巣作り本能を満たす
妊娠したメスうさぎは急に毛を抜き始め、巣を作ろうとします。
ハウスがあるとそこに毛を運び込んで立派な巣を作り、安心して出産に臨むことができます。
逆に巣作りの場所がないと、自分の体毛を無理に抜きすぎて皮膚炎を起こしたり、ストレスで流産してしまう危険もあるのです。
トイレと寝床の分離がしやすい
トイレの場所を覚えている子でも、寒いときや体調が悪いときはトイレの中で寝てしまうことがあります。
ハウスを別に置いてやると、トイレは排泄用、ハウスは休息用と明確に分けることができ、おしっこで毛が濡れて皮膚病になるのを防げます。
噛み癖のある子への安全なかじり玩具代わり
歯が伸びすぎて困る子にとって、木製ハウスは最高のかじり玩具になります。
プラスチックのサークルやケージの隅をかじるよりも、ハウスをかじる方が飼い主も安心です。
かじり跡だらけになっても、それはうさぎにとって立派な仕事の跡であり、ストレス発散にもつながります。
病院や移動時のキャリー慣れにも役立つ
ハウスに普段から慣れている子は、急にキャリーに入れられてもパニックになりにくいです。
いつも使っているハウスをそのままキャリーとして使うこともでき、病院に行くときの負担がぐっと軽減されます。
結局、ハウスが活躍するのは「うさぎが不安や寒さを感じやすい状況」が多い場合です。
そういう環境や時期に限って、ぴったりと体を収めて眠る姿を見ると、やっぱり置いておいて良かったなと感じる瞬間が訪れます。
うさぎのハウスの代替え案は?
ケージ全体を布で覆う方法
一番簡単で多くの飼い主が採用しているのが、ケージの側面や天井に布をかけるやり方です。
夏は薄手のコットンやタオル、冬はフリースやキルティング生地を使うと温度調節も同時にできます。
三方を覆うだけでも十分に「隠れ家感」が出るので、ケージの中が暗く静かな空間に早変わりします。
布は洗濯機で丸洗いできるし、使わなくなったら普通の布に戻せる手軽さが最大の魅力です。
段ボール箱を即席ハウスにする
ホームセンターや通販で売っている大きめの段ボール箱をそのまま使う方法も人気です。
側面にカッターで出入り口を二つ開けて、底にペットシーツを敷くだけで完成します。
うさぎは段ボールの匂いが好きで、自分で出入り口を広げたりかじったりしながら居心地のいい形に改造していきます。
壊れたら新しい箱に交換すればいいだけなので、コストも手間もほとんどかかりません。
牧草でできたトンネルやチューブ
市販の牧草トンネルやウィロートンネルは、食べながら遊べて隠れられる一石二鳥のアイテムです。
両側が開いているので閉塞感が少なく、警戒心の強い子でも気軽に出入りできます。
中を通り抜けるのが好きな子は遊び場として、横に寝転がるのが好きな子は寝床として長く使ってくれます。
食べ終わったらまた新しいものを買うだけで済むので、掃除の手間もゼロです。
ペット用テントやキャットハウス
折りたたみ式のペットテントは、使いたいときだけ広げて、使わないときは畳んで収納できるのが最大の利点です。
出入り口が大きくて圧迫感が少ないので、ハウス嫌いの子でも抵抗なく入ってくれることが多いです。
猫用のドーム型ベッドもサイズが合う場合は代用でき、ふわふわの素材で冬場は特に喜ばれます。
家具の隙間や下を安全地帯にする
部屋んぽをメインにしている場合は、リビングのソファの下やテレビ台の隙間を隠れ家として活用する方法があります。
人間が入りにくい場所=天敵も来られない、という本能が働くので、わざわざハウスを置かなくても安心して休めるのです。
隙間が狭すぎる場合は、専用のクッションを置いて「ここが安全」と認識させてあげると効果的です。
100円ショップの収納ボックス活用法
半透明の収納ボックスに穴を開けて使う方法も、最近よく見かけるようになりました。
蓋を外して逆さにすれば即席ハウスになり、蓋をつけたままにすれば移動用キャリーとしても使えます。
重ねられるので、使わないときはコンパクトに片付けられるのも嬉しい点です。
どの方法も共通しているのは、安くて簡単に試せて、気に入らなければすぐやめられるということです。
うさぎは気分屋なので、昨日まで使っていた場所を急に無視することもあります。
だからこそ、気軽に変えられる代替案をいくつか用意しておくと、常にその子が一番落ち着ける場所を選んであげられます。